SonyはXperia 5Ⅴでアメリカなど一部市場での取扱をやめており国内でみるとSoftBankは取扱がなしでauに関してはオンラインショップ限定での販売と販路が縮小される流れになっている。
今回BloomBergが日本市場におけるXperiaの出荷台数が大幅に減少していることに言及しているのでまとめたいと思います。
出荷台数が減少。
国内で見ると人口は1億人程度ですが年間の出荷台数は平均で3000万台程度と他国と比較しても多い。また先日Xiaomiが明らかにしたように日本はハイエンドが売れやすい市場だとしています。
そして今回IDCの市場調査結果からもSonyは日本市場において出荷台数を40%程度減少したとの話。ちなみに2019年で見ると200万台ちょいの出荷でしたが2022年には250万台以上に増加している。
2020年に2021年は半導体不足の影響もあったと思いますが近年出荷台数が増加傾向でしたが2023年で見ると150万台弱となっておりここ5年でみると圧倒的に数字が悪い年になっています。
なぜここまで出荷台数が減少したのか推測に過ぎませんが一つ目の理由としてはエントリーの不在だと思います。
近年のXperiaの中でもバカ売れだったと言われているXperia Ace IIが2021年に発売され後継機種であるXperia AceⅢが2022年に登場するなど廉価版が出荷台数を牽引していた可能性。
実際にどの程度売れたのか不明ですが2023年は廉価版がなかったので出荷台数に大きな影響かも。
そして2つ目の理由としてイメージでフラッグシップモデルの売り上げ構成比は限定的だと思いますがXperia 1Ⅳは発熱しやすく特にカメラは撮影開始すぐに強制終了になるなど動作が全く安定しないとの評価が多い。
またXperia 5Ⅳに関してはペリスコープが廃止になった上でRAMの管理問題からもアプリの挙動が安定しないなどXperiaのイメージに直結するハイエンドの評判が良くなかったからこそ2023年モデルをイメージからも嫌悪したユーザーが多かった可能性。
そして3つ目としては価格で廉価版が不在であったことに加えインフレや為替の影響からもXperiaのラインナップ自体が一気に高価格化された結果手を出しにくい存在になった可能性。
インフレや為替の影響は他社も同様ですがSonyは少ない販売台数で最大限の利益を確保するため他社より高いことが多く為替の影響でさらに高くなったことでマイナスのイメージが強くなった。
何より直近の国内市場においてSonyはシェアトップ5位に入っておらず厳しい状況に違いなし。また市場アナリストによると2024年も引き続き出荷台数が減少する可能性があると予測している。
何より今年はアナリストの予測通りになるのか出荷台数を増加させることができるのかキーかも。
Googleの台頭。
また市場アナリストによると日本市場でSonyが出荷台数を減少させている理由の一つとしてGoogleの台頭で国内で注目度が高くなり始めたのは2021年のPixel 6シリーズからで2022年にはPixel 7シリーズが登場した影響もあったと思いますが廉価版で凌いだ可能性。
そして2023年で見ると第2四半期あたりGoogleは国内Android部門でシェア1位を獲得。またPixel 7aからdocomoの取扱が再開したことも大きかった可能性がありGoogleがシェアを一気に伸ばしたタイミングでSonyはXperiaの出荷台数を大幅減少させている感じに。
実際のところは不明ですがアナリストによるとPixelが国内市場で売れれば売れるほどSonyは窮地に追い込まれていると評価しておりSonyにも何かしらの打開策が必要になります。
またSonyの問題点としてニッチ向けかつプレミアム路線になり過ぎていると指摘しています。
Sonyグループの強みを活かしてXperia 1シリーズは4K+アスペクト比21:9に対応したディスプレイを搭載していますが多くのアプリは最適化されてないことからコンテンツが小さく表示。
またマニュアル撮影にフォーカスしたカメラの真価は時としてただの面倒に変わる可能性。つまり簡単に素早く気軽に綺麗に撮影できるのがスマホのカメラとした場合Xperiaのカメラは真逆です。
ニッチ向けにしたことで一部ファンには刺さっていますが多くのユーザーにはささらない状態に。また2つ目の指摘としてXperiaを支えるファンのほとんどが40歳以上と高齢化していること。
やはり今後売り上げを確保するためには幅広い世代に支持してもらう必要がありSonyはターゲット層を拡大するためにXperia 5Ⅴで若年層をターゲットにしたPVを採用した可能性。
海外での反応は分かりませんが国内での評判を見ている限り支持層である40歳以上にも刺さらず。狙いだった若年層にささることもなく結局全てが中途半端になったとマイナスのイメージが強い。
若年層から少しでも支持を得るためにXperia 10Ⅴではファンエディションを用意しましたが本体価格自体に魅力もなく通常モデルとの違いは限定カラバリくらいで特典を強化したくらい。
そのためユーザーからの声は厳し目という感じで何より若年層ほどコスパに敏感な印象を受ける。そうなってくるとミドルレンジモデルですら利益優先に見えるSonyにとっては厳しい感じに。
あくまでもXperia 10Ⅴで見ると持ちやすく電池持ちが良い機種という感じで価格は地味に高い。
こうなってくるとスマホにあまり拘りがなく予算は最低限あって店員さんが接客しやすい人がターゲットになりやすいという感じになりコメントで教えて頂いた感じだと中高年の主婦層がよく買っていくとしているので若年層をターゲットにするための魅力が欠如している可能性がある。
何より現状のコンセプトのままだと支持層を若年層に切り替えるのは厳しいと思います。
モバイル部門は撤退するべきではない。
そしてSonyはモバイル部門を撤退させるべきなのかという質問に対して撤退するべきではないとの話。少なくともSony自体はエンタメにかなり強い企業でありスマホ自体も多くのユーザーがエンタメを楽しむデバイスとして使っていることを考えると非常に相性がいいことになります。
だからこそSonyは自社の強みを活かすためにもモバイル部門を継続するべきだと指摘しています。ただ一方で日本市場で生き残るために必要なこととしてプレミアムモデルを諦めることと指摘。
少なくともAppleやSamsungとプレミアム部門で勝負するのを避けるべきだとしておりXperiaがグローバル市場であまり売り上げを確保出来ていないことを考えると日本市場に最適化した方がいい。
そうなると為替の影響からも多くのユーザーはフラッグシップモデルには手が出せない。このことを考えるとミドルレンジモデルで勝負をしていった方がいいのではないかと指摘しています。
ただミドルレンジで勝負するとフラッグシップのようにエンタメ機能の強化はかなり厳しくなる。
また価格においてもXiaomiやOppoなど中華メーカーに勝ることはなく今年でみればNothingがさらに力を入れてきた印象でNothing Phone (2a)が5万円以下で購入できるのはかなり安い。
一方で仮に価格で頑張ったとしても薄利多売になるため利益は確保しにくくなる可能性が高いです。そうなるとむしろ生き残るのではなく撤退に近づく可能性があるので非常に難しいところだと思う。
結局今のSonyに残っているのは圧倒的な知名度でここを活かしていくしかないように感じる。逆に知名度が高いからこそ中高年からの支持が高いとも言え若年層はブランド志向が少なくともスマホでみるとめちゃくちゃ強いという感じではなくコスパがいい機種が欲しいという感じです。
若年層を意識してコスパ重視にするとXperia Xシリーズの再来になる可能性があり現状の支持層が興味をもたなくなる可能性があり方向性を変えないと支持層は結局広まらないとジレンマです。
Appleが圧倒的なシェアを獲得している中Googleが価格で勝負をしかけてシェアを奪っている。その中でSonyは今後何でせめるかが重要でGoogleのように特徴をシンプルにすることが出来れば若年層にもささりやすい可能性がありますがそれこそGoogleと真っ向勝負になる可能性もあります。
まとめ。
今回は海外サイトがGoogleの台頭によってXperiaの出荷台数が大きく落ちていると指摘していたのでまとめてみましたが価格でせめているXiaomiが国内シェア僅か1%程度でオタクからの評価が高いGalaxyが5%程度の中でGoogleが10%を超えたのは単純にすごいところ。
単純にコスパが良ければいいだけでもなく使いやすいだけでもダメとSonyにとっては茨の道に。
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