先日には韓国版のGalaxy Z Fold 4を購入して思うのはパッとした分かりやすい進化はないものの完成度が着実に高くなっていることを実感できる良機種に仕上がっていること。
詳細は「Galaxy Z Fold 4の開封レビュー。Z Fold 3から本当に変わった?」をご参照下さい。そして先日には今年のSamsungの命運を占うGalaxy S23シリーズが正式発表された一方で進化幅が少なくちょっと物足りなく感じます。
また先日には韓国版のGalaxy S23 Ultraを購入して開封レビューをしてみましたがぱっと見の進化はなくても電池持ちの大幅な改善など完成度をかなり高めた良機種に感じます。
詳細は「Galaxy S23 Ultra 開封レビュー。派手さを捨ててひたすら完成度を高めた機種」をご参照ください。さて今回Galaxy S23 Ultraの韓国版に香港版と購入してじっくりと使ってきたので短期レビューをしてみたいと思います。
不満に感じたこと。
今回の記事は主観に基づいてまとめているので予めご了承下さい。自分の使い方だと実際に使っていて不満に感じる部分は主にカメラで一つ目は写真の色味です。
Galaxy S20シリーズ以降特に派手目になっておりGalaxy S23 Ultraも前モデル対比でちょっと落ち着いたとはいえまだまだ派手です。
はっきりした色で表現して欲しいと思うユーザーにとっては嬉しいカメラだと思いますが自分はあまり過剰な色補正とか好きではないのでどうしてもやりすぎに感じてしまいます。
人物を撮影している時はそこまでひどいという感じはしませんが風景を撮影している時はやり過ぎ感がしてしまいます。今の時期だと公園に行ってもあまり植物などが咲いていませんがこれからどんどん暖かくなれば色とりどりの植物が花を咲かせると思います。
現時点で被写体があまりパッとしないのに今後植物が色とりどりになった時に過剰な色を補正はさらに目につく可能性がありちょっと心配です。
ただ最初メインカメラセンサーが2億画素になると発表された時にさらに色が過剰補正されると覚悟していましたが実際に使ってみると画素数が増えても比例してさらに過剰にならなかったの良かった。
そして2つ目としてはカメラのシャッターラグです。Galaxy StoreにCamera Assistantが配信されているのでインストールして「シャッターを素早くタップ」のオプションをオンにしてみました。
Galaxyのカメラはシャッターボタンを離したタイミングでシャッターを切る仕様になってるためこのオプションをオンにしてシャッターボタンを早く離すことでよりシャッターを早くきれる。
ただ自分がよく撮影するのは動き回る子供でありシャッターを早くきれるようになっても結果画像処理に時間がかかるので狙ったタイミングで撮れないことがあり撮れたとしてもブレが発生。
正直今までが全然ダメだったので期待していませんでしたがGalaxy S23 Ultraでも残念な感じ。子供を撮影する際のシャッターチャンスってあるようでそこまでないので一回一回が非常に重要。
その中で撮り逃すことが多いとなると自分の用途的には合わないかなという印象です。
ただ自分のように動体の撮影にかなり拘りを持っている人は限定的だと思うのでそこまで心配する必要はなく風景や被写体が人物でも動かなければ簡単かつしっかりと撮れることが多いです。
海外サイトが指摘していたこともあり嫌な予感はしていましたがSamsungもXiaomiやvivoのように動体の撮影に少しずつ力を入れていってほしく後継機種でのカメラの進化に期待です。
しっかり改善したこと。
一方で使っていて絶対的なアドバンテージがあると思うのが電池持ちの良さでこれは単純にすごいです。もちろんSnapdragon 8 Gen 2を搭載したことも要因の一つだと思いますがそれ以上にSamsungが最適化にかなり尽力したのではと思うくらい電池持ちがいい。
むしろ今までは発売地域によってSnapdragonとExynosと分けていたことからも最適化しきれていなかったのではと思うくらいです。
海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にすると126を獲得しており今までハイエンド部門でiPhone 13 Pro MaxにiPhone 14 Pro Maxが圧倒的となる121を獲得していましたがついに抜いた。
個人的にはここまで一気に電池持ちが改善すると思っていなかったのでかなりびっくりしました。SoCによる最適化に加え新世代のディスプレイを採用したことで電力効率が大幅に改善した可能性。
自分の使い方だと寝る前の電池残量が60%前後のことが多く最適化が終了していない段階でも50%前後に留まっていたので十分な電池持ちです。この電池持ちの良さを知ってしまうと他の機種を使う気分にはなかなかなりにくいかもしれません。
それくらいハイエンドAndroidの中では圧倒的な電池持ちを実現した印象です。もちろん時期的な要因もありますがゲームをやらない自分からすれば発熱に遭遇することはなく電池持ちはかなり良いとストレスなく使うことができます。
近年のハイエンドAndroidは発熱問題に電池持ちの悪さに悩まされていた感じですがようやく光が見えてきたという感じで昨年末に買ったvivo X90 Pro+含めSnapdragon 8 Gen 2に期待したくなる。
そしてもう一つ進化していれ嬉しかったのがスピーカーで音量を50%に設定してテストをしてみました。
今までのGalaxyのスピーカーは音量こそ十分でしたが音質に関しては軽めの印象でさらに音質部分は世代を重ねてもあまり進化を感じられませんでしたがGalaxy S23 Ultraではしっかりと改善。
特に低音域が強化されたことで音全体に臨場感がでるようになったことで満足度が高いです。あまりスピーカーの関してSamsungはアピールしていない感じですが音って重要なので嬉しいところです。
価格相応でそれ以上でもそれ以下でもない。
パフォーマンス自体は非常に高くトータルバランスも非常に高いのでおすすめしやすい機種です当たり外れが多いAndroidの中でもGalaxy S23 Ultraの完成度の高さと安定性は圧倒的に感じます。
執筆時点で国内における販売価格は明らかにされていませんがアメリカの現地価格でみると据え置きなのでキャリアが自身の利益を削らない限り最低でも18万円は覚悟しておいた方がいいです。
約8年前から国内市場においてSamsungはメーカー名を目立たないようにしてブランド名であるGalaxyを全面に押し出したマーケティングをしてきましたが先日にはSamsungに戻すことを明らかに。
なのでキャリアモデルの背面に刻印されているGalaxyのロゴはグローバルモデルと同じくSamsungに変更され公式サイトもGalaxy Mobile JapanからSamsung Japanに変更されました。
また公式オンラインショップを開設してまさに海外と同じ動きになったことから直販版にも期待したくなるところ。ただ現時点での認証情報では直販版に関しての情報はなく過度の期待は禁物。
直販版が出ればキャリアモデルより安い可能性がありますが現時点での情報を元にすればキャリアモデルを基準に考えるしかない。そうなってきた時に18万円でこの完成度の高さをどう捉えるか。
高いものが必ずしも万人受けするわけではありませんが高ければ良いものというイメージが強いのでGalaxy S23 Ultraに関しても値段を考えるとそれ以上でもそれ以下でもないという印象。
個人的には完成度の高さが最大のメリットで価格を考慮すると全く驚きがないのが最大のデメリット。SamsungのOne UIは細かい部分までカスタマイズすることができこの魅力を知ってしまうと他のAndroid機種は物足りないと感じるかも。
またアップデートサポート期間もおそらくメジャーが4回にセキュリティが5年には対応するとは思うので長めで周辺アクセサリーも充実しています。
使いやすさに最大限フォーカスされておりまさにAndroidのiPhoneという印象を受けます。ただ個人的には最新機種を購入した時のワクワク感や楽しさをあまり感じないのが残念です。
どうしても最近は中華スマホを使っていたこともありGalaxy S23 Ultraの守りの姿勢が寂しい。スマホに何を求めるかはユーザー次第で楽しさを求める人もいれば使いやすさを求める人もいます。
ただハイエンドAndroidを購入する人って本当にガジェットが好きな人だと思うのでその中で20万円近く投資して使いやすさを追い求めた機種を購入して楽しいのかなと思うこともあります。
まとめ
今回はGalaxy S23 Ultraの海外版を使ってきたので気になる部分をまとめてみました。スマホ選びで絶対失敗したくないと思う人には絶対的におすすめできる機種に違いはありません。
Wi-Fiの不具合はすでに発生していますが不具合は少なめで電池持ちの良さは圧倒的な強みで多くのユーザーにとって満足度が高い機種になると思いますが価格とのバランスが難しい。
今回Galaxy S23 Ultraを使って改めて感じたのは今のSamsungにあまりチャレンジ精神がないこと。
Galaxy Z Fold 5から価格優先ではなくチャレンジしていくと言われているので今後のGalaxyがどのような進化を遂げるのか楽しみで逆にGalaxy S23 Ultraは最も安定した機種になったのかも。
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