ぶっちゃけあり?Pixel 7シリーズに買い換える前に確認してほしいこと

先日には売れ筋かつ廉価モデルの最新機種であるGoogle Pixel 6aの開封レビューをしたので詳細は「こんなスマホを待っていた。Google Pixel 6aは想定以上に丁度いいスマホ」をご参照下さい。

また先日にGoogle Pixel 7とPixel 7 Proを購入して開封レビューをしてみましたが思っていた以上に前モデルのデメリットがしっかり改善されておりかなりの完成度に仕上がった印象を受けます。

詳細は「Pixel 7とPixel 7 Pro 開封レビュー。発熱が想定以上に改善でめっちゃいい」をご参照下さい。さて今回注目度がかなり高いGoogle Pixelに買い換える前に確認して欲しいことについて簡単にまとめたいと思います。

おすすめしやすいユーザー。

個人的にPixelがおすすめしやすいユーザーはGalaxyやiPhoneなどを使っているユーザーです。

GalaxyやiPhoneはトータルバランスを意識した機種が多く何か目立った特徴よりも使いやすく安心して長く使えることにフォーカスしている印象。GoogleもPixelを開発する際に80%の人が満足できるようにと80%ルールを採用しているため使いやすさ重視となっています。

なので尖った機能やスペックを優先する人にはおすすめ出来ないという感じです。この前提の上で気になるポイントを確認したいと思います。

アップデートサポートの手厚さ。

まず一つ目としてサポート期間です。Pixel 5a以降の機種であればメジャーアップデートが3回にセキュリティアップデートが5年です。グローバル市場で見ればAndroidの中で最長ではなく国内でもGalaxyに劣る可能性があります。

Galaxy S22やGalaxy Z Fold 4はメジャーが4回にセキュリティが5年に対応していますがキャリアモデルが同じアップデートサポート期間に対応するかは執筆時点では不明です。

少なくとも国内で発売されている機種の中ではトップクラスのサポート期間であることに違いなし。またアップデートの配信方法も分かりやすくキャリアモデルはキャリアで調整が入るためグローバルモデルより配信時期が遅かったりそもそもアップデートが配信されなかったりする。

一方でPixelの場合は直販モデルにキャリアモデル関係なくGoogleが直接配信しています。そのためグローバルモデルより配信が遅れたりアップデート自体が配信されないということもない。

合わせてGoogleは新製品を発表した際にアップデートサポート期間を発表しています。Googleから直に配信されることと合わせていつまでサポートされるのか非常に分かりやすい。

また毎月アメリカの現地時間で第一月曜日にセキュリティアップデートが配信され3ヶ月周期で新機能が追加されるFeature Dropが配信されるのでアップデートに対してかなり丁寧です。

どうしてもPixel 6シリーズの時のイメージが強くて不具合やバグが多いという印象があります。ただPixel 7シリーズではかなり安定した印象で手持ちで見ても目立ったものに遭遇していない。

一方でこればかり個体差があるため一概にないとはいえないのでちょっと難しいところです。

ぶっちゃけ運要素が強く正直買って使ってみるまで分からない。ただ毎月アップデートが配信されることからも不具合やバグの修正もGoogleが把握していれば割と早く修正されるかも。

Googleのマーケティング的には短期間で下取りを上手く使って乗り換えた方が得に見えますが長く使いたいと思うユーザーにも最大5年サポートされ国内ではかなり手厚い方だと思います。

まずアップデートはしっかりしていて欲しいと思う人にPixelはおすすめです。

ピュアAndroidの軽さ。

Pixel 6aにしろPixel 7シリーズにしろ条件が合えばかなり安く購入することができる。今までは何方かと言えば物好きが購入するような機種ですが今はより多くの一般層にリーチ。

そして一般のユーザーからすれば拘った設定やカスタマイズなどにはあまり興味ないと思います。例えばSamsungはGalaxyにAndroidをベースとしたカスタムUIであるOne UIを採用。

かなり細かな部分まで自分好みにカスタマイズできるためカスタマイズ性が豊富なのが売り。一方でGalaxyのミドルレンジで見れば分かりやすいですがUIが重すぎて動作性が鈍い。

カスタマイズをあまりしないユーザーからすれば使いもしない機能のせいで動作が重くなるのはちょっと勘弁してくれよと思うかもしれません。iPhoneに関してもiOSは昔から重めです。

一方でPixelに関してPixel用にカスタマイズされているとはいえピュアAndroidに近いです。そのためOS自体が軽いので廉価モデルでもフラッグシップモデルでも安定している方です。

逆に見れば他のAndroid機種ほどカスタマイズ性に優れていないので面白みはないかも。ただ何よりシンプルで一般ユーザーにとっても設定が分かりやすいように感じます。

カスタマイズゴリゴリにしたい人にはおすすめしませんが一般ユーザーにはおすすめしやすいです。

カメラの使いやすさ。

そして個人的にPixelの特徴だと思うのが手厚いアップデートサポートとカメラに感じます。カメラに関してはトレンドであるオート撮影が主軸でシャッターボタンを押せば撮れる。

特にiPhoneやGalaxyと比較して使いやすいと感じるのが2つあり一つ目はポートレートです。iPhoneに関しては機種は関係なく最短撮影距離が25cm近くあるため被写体が小さい場合に接写することが出来ない。

そのため画質の劣化を避けられませんがズームを使うしかない。単純にボケ感関係なく撮りたいならiPhone 14 Proなどはマクロ撮影に対応しているため問題なく撮影可能。

そしてGalaxyでみればGalaxy S22 Ultraなどレーザーオートフォーカスを搭載している機種であればポートレート撮影時に最短撮影距離はそこまで気にする必要はないです。

ただ無印やGalaxy Zシリーズなどは搭載していないため最短撮影距離が長めで使いにくい。もちろん普段何を被写体にするかにもよりますが被写体が小さくなるほど苦手という感じです。

一方でPixelは最短撮影距離がほとんど関係なく自分が好きな画角でほとんど撮れる感じです。ポートレートをあまり使わない人には関係ありませんが個人的にはアドバンテージに感じる。

そして2つ目として動体が被写体の場合の撮影にPixelは強い。シャッターボタンを押してから保存されるまでにタイムラグがある機種だとシャッターボタンを押してから処理が完成するまでに被写体が動いてしまうと被写体がブレた写真になりがちで動体の撮影に正直向かないです。

まして処理に時間がかかるポートレートなどはより厳しい。一方でPixelの場合走り回る子供でも上手く撮れることが多く動物や子供を撮る機会が多い人には使いやすいカメラに感じます。

このポートレートの使いやすさと動体の撮影はGalaxyやiPhoneに勝るPixelの強みだと思います。

ミドルレンジやエントリーとの違い。

そして今までミドルレンジやエントリーが使っていたユーザーがPixelに乗り換える前に確認してほしいことですが一つ目としては電池持ちと発熱です。

まず前提としてスペックが低くなるほど電池持ちが良くなる傾向でその理由としては消費電力が多いタスクの処理が厳しい。逆にスペックが高くなるほど消費電力が多いタスクもこなせるため電池持ちが悪くなる傾向。

Pixel 7の海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にすると96とまずまずという感じです。個人的にハイエンドなら100以上のスコアを獲得して電池持ちが比較的安定している印象。

Pixel 7は歴代Pixelで見れば優秀な方ですがハイエンドの中では普通という感じでミドルレンジは100を超える機種が数多く存在することを考えると電池持ちはイマイチになります。

今使っている機種が何かによりミドルレンジやエントリーを使っている人からすれば最新のPixelの電池持ちはイマイチと思っていた方がいい。そして発熱に関してもミドルレンジやエントリーを使っている人からすれば無縁に近いかも。

ベンチマークで見ればGoogle Tensorは70万点ちょいでGoogle Tensor G2は80万点くらいなのでSnapdragon 8 Gen 2の130万点と比較すれば物足りないです。

ただ一方で2022年のミドルレンジの多くが搭載したSnapdragon695のスコアは40万点前後なのでPixel 7シリーズでも約2倍の性能があります。処理性能が2倍になれば発熱もしやすくなります。

日常使う上ではそこまで気にならないですがパフォーマンスが高くなったのでゲームをやろうとすれば発熱にショックを受けるかもしれない。少なくともミドルレンジやエントリーと比較して出来ることが増えた分発熱や電池持ちは悪化。

ただこれはPixelがひどいという感じではなくハイエンド自体がこんな感じの認識でいい。次に2つ目としてはミドルレンジ以下によくあるイヤホンジャックは非搭載でSDカードスロットも非搭載なので注意が必要。

ちなみにPixelはSDカードスロット非搭載ですがSDカードに非対応というわけではなくアダプターをかませばSDカードにデータを保存することは出来ます。

そして3つ目として対応バンドです。docomoのB21とn79に非対応なのでdocomoユーザーは注意。ちなみにこのバンドが非対応だからといってdocomoのSIMカードで使えない訳ではないです。

ただ地方在住の方はB21非対応なことで対応機種と比較して最高通信速度が遅い可能性。さらにn79に非対応なのでdocomoの5G対応エリアの約半分で5Gを認識しないことになります。

ちなみに直販モデルを購入した場合5G対応料金プランに変更するかはユーザー次第です。あとはGoogleで見ればキャリアに比べて保証などは分かりにくいかなという印象です。

保証で見ればキャリアの方がオンラインで解決できるし故障した場合の相談もしやすいです。ただ直販モデルはキャリアモデルと比較すると本体価格は地味に安く安売りのチャンスもある。

安いからと言ってそのまま何も調べず購入するとユーザーにとっては後悔するかもしれません。

まとめ

今回はPixelに乗り換える前に確認したいことについて簡単にまとめてみました。本体のスペック的にはバランスも良くさらにタイミングが合えばかなり安いのでオススメしやすい。

ただ一方で今使っている機種と比較した場合全てが優れているとは限りません。なので価格だけで飛びつくのではなく最低限調べてから買い換えるか購入するべきだと思います。

今年自分が購入した機種の中では圧倒的におすすめしやすい機種に違いはありません。

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