Xperia 1Ⅳが国内で6月3日より発売されて早速購入したので先行レビューで試しきれなかった部分をレビューしてみました。詳細は「Xperia 1Ⅳ開封レビュー。結局発熱はちょっと不安が残る感じに」をご参照下さい。
また先日にSonyはXperia 5Ⅳを正式発表しており望遠レンズの変更はサプライズでしたがXperia 5Ⅲのデメリットをしっかり潰すなどいい感じの進化を遂げています。
詳細は「これは超待望の神機種が正式発表。Xperia 5Ⅳがめちゃくちゃ欲しい」をご参照下さい。さて今回海外サイトがXperia 5Ⅳの開発秘話について言及していることが判明したので気になった部分を簡単にまとめたいと思います。
搭載SoCの決定について。
今回公開された動画の中で気になるポイントを確認を確認していきたいと思います。まず一つ目としてかなり話題となりましたがSnapdragon 8+ Gen 1を搭載出来なかった理由。
これはXperia 5Ⅳが開発しているタイミングでSnapdragon 8+ Gen 1を選択することができず実際にSnapdragon 8+ Gen 1を選択することが可能になったのは6月から7月だとしています。
なので言ってしまえば開発のタイミングと合わなかったから搭載しなかったということになります。
Snapdragon 8+ Gen 1が中国で正式発表されたのは5月20日頃だったと思うのでQualcommはそれより前に一部メーカーには連絡していたと思います。今回の表面的な理由で見ればXperia 5Ⅳの開発自体は5月より前に終わっていた可能性があること。
以前一部噂であったのはSonyがリーク対策として正式発表からしか大量生産をしないため発表から発売までのタイムラグがあったと噂されていましたがXperia 1Ⅳを見る限り5月11日に正式発表して2週間後には一部市場で発売。
つまりかなり前に開発が終了しており正式発表するまでにある程度生産をしていたことになります。Xperia 5Ⅳに関してもおそらくだいぶ前から生産を開始しておりタイミングが合わなかった可能性。
ただXiaomiなどはSnapdragon 8+ Gen 1の登場に合わせてXiaomi 12Sシリーズの発表時期を調節していたくらいなのでタイミングが合わなかったというよりは当初から搭載する予定がなかったと考えるのが一番だと思います。
Sonyグループで見ればグローバル企業でブランド力もありますがXperiaで見ればブランド力もなく今や年間200万台程度しか出荷できていないのでスマホ市場の中では弱小メーカーに違いがありません。
おそらくですが販売台数を考えるとXperia 1ⅣとXperia 5Ⅳで共通してSnapdragon 8 Gen 1を搭載していてもSoCの原価コストは発注数が少ないと思うのでSamsungやXiaomiなど大手メーカーと比較すれば割高だと思います。
その中でXperia 5ⅣがSnapdragon 8+ Gen 1を搭載するとなればさらに割高になった可能性も。おそらくXperia 5Ⅳだけで50万台も売れないと思うのでSoCだけでかなり高くつくと思います。
そもそもSnapdragon 8+ Gen 1をQualcommが供給してくれるのかという疑問もあります。残念なことにSonyにはそこまでのブランド力も交渉力もないと思うので仕方ないと思います。
今までオーバークロック版を採用してこなかったのにSnapdragon 8+ Gen 1は評判が良いからと言ってここだけ契約させてくれと言われてもQualocommからすれば何ともという感じですよね。
今回の情報ではタイミングが合わなかったからとされていますが大人の事情が多数あると思います。
望遠が60mmの理由。
次に2つ目として60mmの望遠レンズを採用したこと。これはポートレート撮影に対応するため?メインカメラが24mmなので24mm換算で光学式2.5倍という感じですが35mm換算で見た場合だと2倍にも満たないため望遠とも言えません。
センサーサイズがXperia 5IIやXperia 5Ⅲ対比で小型化したことを考えるとズーム性能の改善というよりはポートレート撮影のためと考えると確かに納得できる感じです。
一方で望遠レンズの実力に関しては色味や画質は試さないと分からない。小型化した理由というかおそらく全画角で秒20コマのバースト撮影や4K/120fps撮影に対応するため書き出し速度や読み込み速度を優先。
そしてコストとのバランスを見た結果採用されたセンサーが前モデルより結果的に小型化したという感じでおそらくあえて小型化しているとは考えにくいです。
SonyがXperia 5Ⅳの望遠レンズに求められる要望に応えることができるセンサーが選ばれている。一方でペリスコープの廃止はおそらくですがコストカットのためという大人の事情だと思います。
仮にですがXperia 1Ⅳと同じ光学ズームに対応したペリスコープを搭載していて本体価格がかなり高くなってしまった場合やはりユーザーの評価は厳しめだと思います。
またペリスコープを搭載した場合内部スペースの問題もある。Xperia 1Ⅳの筐体サイズでも5000mAhのバッテリーは内部スペースをかなり圧迫しており加えてペリスコープでさらに圧迫。
そのためXperia 1Ⅳでは従来のハイブリット型SIMトレイをやめ表裏型を採用した上で本体側面から本体下部に移動して内部スペースを確保しています。SDカードスロットやイヤホンジャックを廃止すれば内部スペースをもっと確保できる可能性もあります。
Xperia 1Ⅳでもそこまで余裕がない中でXperia 5Ⅳはさらに余裕がない。サイドフレームをフラットにしたことでより内部スペースが圧迫されるこの状況でペリスコープを搭載するのは難しい。
もっとバッテリー技術が進化すれば状況が違う可能性がありますがバッテリーを優先するか/ペリスコープを優先するかで選択する時にコストカットの面からバッテリーを優先した可能性。
おそらくですがXperia 1ⅣにXperia 10Ⅳと同じバッテリーを採用してコストカットしているかも。
もしペリスコープを搭載していればバッテリー容量は前モデルと同じ4500mAhで電池持ちの改善は難しくむしろディスプレイ輝度を改善した場合単純に電池持ちが悪化する可能性も。
またボックス構造のスピーカーが採用されていますがXperia 5Ⅲで採用できなかったのが内部スペースの問題からだったならXperia 5Ⅳでもペリスコープを搭載していた場合はスピーカーがあまり改善されなかったかも。
中距離の撮影をよくする人にとってXperia 5Ⅳでペリスコープが非搭載なのは残念です。ただ中距離撮影よりポートレート撮影が好きな自分にとっては60mmでどれだけ撮れるのか楽しみ。
発熱対策。
そして3つ目として発熱対策についてXperia 5Ⅳは前モデル対比でグラファイトシートの面積が拡大。裏面が10%に対して表面が40%近く拡大しておりSnapdragon 8 Gen 1辺りを中心に配置。
さらにsoCが本体上部に搭載されているので本体上部から下部に熱を流すようにして放熱を強化。また発熱対策とはまた違いますがフルのパフォーマンスが必要ない場合は60%までに制御をしている。
この制御で消費電力を抑えることで発熱や電池の消費を抑えておくという流れになっています。
ただそれでもSonyの担当者は本体が発熱すること自体は認識しているという感じですが残念なことに今回の動画では冷却対策などをしないのかまでは言及していないです。
基本熱を拡散するという意味では一緒ですがグラファイトシートの他にXiaomiやGalaxyなどはペイパーチャンバーやサーマルペーストなどを搭載しておりより放熱性を強化しています。
なのでグラファイトシートしかないXperiaと比較すればGalaxyやXiaomiの機種は熱をより効率的に拡散させることができるので結果高負荷の状態でもパフォーマンスを維持させやすい。
またGalaxy S22 Ultraで見ればGOSで内部温度などを管理することでパフォーマンスの制御。Xiaomi 12S Ultraに関してはバッテリー関連など内部制御の専用チップを搭載するなど対策強化。
SonyがXperia PROで巨大なヒートパイプなどを搭載したことがあったことからもノウハウが全くないということはないと思います。ただ本体の内部スペースの問題なのかデザイン優先なのか。
Sonyが求めるデザインとのバランスをとりつつこれ以上放熱対策をするのかは厳しいのかも。またコストの問題もあるかもしれません。
とはいえ今後Snapdragonを採用していく以上直近でSnapdragon 8 Gen 2はTSMCなのでまだ安心できるかもしれませんが従来通りであればいつSamsungに切り替わってもおかしくない。
またTSMCの方が高い技術力に製造力を持っていることに違いはありませんがSnapdragon810のことがあるので今後やらかす可能性もあります。逆に近年最も評価が高いSnapdragon835に関してはサプライヤーがSamsungなので何とも。
正直SoCに関しては当たり外れが一定の間隔で繰り返しているのでSoCに左右されず本体だけである程度対策できるようにするすために今後さらに追加投資は必要にも感じます。
発熱対策がもっと安定していれば搭載SoCによって評価が大きく左右されないように感じます。
まとめ。
今回はSonyのプロダクトマネージャーの話からXperia 5Ⅳの小話について簡単にまとめてみました。ただ開発者がどのような意図があれど実際に使ってみて満足できるかそうではないかだと思います。
日本ではいつ頃の発売になるか不明ですが発表からタイムラグなく発売して欲しいところです。
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