Xperia 1Ⅳが国内で6月3日より発売されて早速購入したので先行レビューで試しきれなかった部分をレビューしてみました。詳細は「Xperia 1Ⅳ開封レビュー。結局発熱はちょっと不安が残る感じに」をご参照下さい。
また国内でサイズ感からも人気が高いXperia 5Ⅲと価格差が約8万円ある中その価格差の価値があるのかXperia 1Ⅳと比較レビューをしてみました。
詳細は「約8万円の価格差をどう捉えるか。Xperia 1ⅣとXperia 5Ⅲ徹底比較」をご参照下さい。今回はXperia 1Ⅳを購入してから約1週間使ってきたので気になるポイントについてまとめてみたいと思います。
フレームが剥げやすい?
まだバッテリーの最適化なども終了していない段階ですが予約していたけど購入踏み切れない。そんなユーザーのためにとりあえず急ぎで気になったポイントをまとめていきたいと思います。
まずデザインに関しては自分好みにとっては好みのデザインなので満足度が高いです。ただやらかしてしまいテーブルに思いっきりぶつけました。その結果サイドフレームの一部に傷がつきました。
正直ぶつけた瞬間に凹んだかなと思いましたがよくみると表面のコーティングが剥げただけ。なので凹みはしなかったのですが今回の事例で見ればサイドフレームの堅牢性は優秀に感じる。
一方で割と簡単に剥げてしまったので表面のコーティングは剥がれやすいかもしれません。Xperia 1II以降サイドフレーム付近を中心に開封時点で傷がついていたと話題になりました。
なので製造過程で万が一があった場合コーティングが剥げやすい可能性もあるので開封したらまず全体を見てコーティングに剥げている部分がないか一応確認することをおすすめします。
またケースなしで運用を考えているユーザーも外出時だけでもケースをつけるとかバンパータイプのケースを使うとか何かしら対策をしておいた方が安心して使えると思います。
ぶつけたこと自体はかなりショックでしたがちょっと発見があったのでまとめてみました。
ディスプレイ輝度はようやく普通。
次にディスプレイで気になったポイントを確認すると一つは大幅に改善されたディスプレイ輝度。先日の記事でもまとめさせて頂きましたが設定によっては現在クリエイターモード表示なのか。
それともスタンダードモードで表示されているのかクイックパネルで簡単に確認できます。歴代Xperiaのように手動か自動か。
そしてクリエイターモードに対応したコンテンツかどうかで細かくディスプレイ輝度を制限していないとされており多くのシーンで改善されたディスプレイ輝度の恩恵を受けることが出来ますがおそらくクリエイターモードで表示している時がMAXでの表示です。
特にユーザーから不満が多かったカメラ使用時やGoogle Photoで写真や動画を確認する時にディスプレイが暗いと言われてきましたがXperia 1Ⅳはクリエイターモードで表示しているのでおそらく最大輝度だと思います。
自分はGalaxy S22 Ultraを所持していることからも最大クラスのディスプレイ機種を知っているからXperia 1Ⅳのディスプレイ輝度は特に屋外で使用している時に物足りなさを感じますが歴代Xperiaの中で見れば圧倒的に見やすいです。
なのでトップクラスの機種と比較すればの話であり他のスマホと同等近くのレベルだとと思います。ちなみに海外サイトのテスト結果を参考にすればXperia 1Ⅳのディスプレイ輝度は950nits前後。
一方で国内でも人気が高いiPhone 13は標準で800nitsでHDR表示でも1000nitsと同程度です。iPhone 13 Proで見ても標準で1000nitsでHDR表示で1200nitsなのでそこまで差がないです。
少なくとも今まで1500nits以上のディスプレイ輝度に対応した機種を使ったことがないユーザーは正直そこまで心配する必要がないように感じます。
もちろん明るいことに越したことはありませんが単純に屋外であまり使わないのにディスプレイ輝度のスペックだけを求めても意味がないです。
一方でリフレッシュレートに関してですが相当シビアに管理している印象でバッテリー温度が40度以下の状態でも60Hz表示に制限されている。なので120Hz表示に対応したゲームでもXperia 1Ⅳだと60Hz表示以下にすぐに制限される可能性が高いかなという印象です。
とはいえXperiaの120Hz表示に正式に対応しているタイトルってアスファルト9などかなり限定的。少なくとも他の機種よりリフレッシュレートが制限されるのが早いと思った方がいいかも。
あとTwitterにおいても発熱した状態でスクロールさせると制限されているのが影響しているのかかなりカクツキが発生します。一方で発熱を感じない時はかなり滑らかに表示など極端です。
電池持ち。
そして電池持ちに関して海外サイトがすでにバッテリーテストを公開していますがスコア100。歴代Xperia 1シリーズで圧倒的1位で電池持ちが安定しているXperia 5Ⅲと同じスコアです。
まだバッテリーの最適化も終了していない段階ですがサンプルで3日分のデータを確認するとあくまでも自分の使い方だとちょっと使ったなという日は電池残量が40%程度。
一方で平日の普段通りであれば50%前後は残る感じ。午後7時には30%以下になっていたXperia 1Ⅲと比較するとかなり電池持ちが改善していることを確認できます。
特にXperia 1Ⅲと違いを感じるのが待機状態でXperia 1Ⅲが発売当時は寝ている間約8時間の放置で手持ちだと13%は消費。その当時中国版だったのでキャリアアプリがない状態でも待機状態での消費がかなり多め。
一方でXperia 1Ⅳはdocomo版でキャリアアプリもまだ無効化させていない状態で3%程度の消費。日中においても使っていない時の電池の減りが遅いことを実感することができます。
本当に電池持ちが良いなと思う機種は使っても電池が減らないという印象ですが電池持ちが悪い機種は使っていない時も電池がしっかり減る。今回Xperia 1Ⅳを見て改めて実感しておりしっかり制御。
ただ注意点としてはXperia 1シリーズの中でトップクラスの電池持ちであることに違いはなくハイエンドの中でも安定している部類に入ると思いますが電池持ちが絶対的にいいわけではありません。
現状のハイエンドではiPhone 13 Pro Maxが王者という感じですがここまでの絶対感はありません。あくまでも電池持ちが安定した機種の仲間入りしただけであり過信するのはちょっと危険です。
発熱具合。
また電池持ちに関連してくる部分でもある発熱ですが自分の使い方だと日常屋内で使っている限りは前モデルよりも発熱を感じにくくなっている印象。
ただ外でカメラを短時間使うとすぐ暖かかくなる。特に自分がはまっているHDRのバースト撮影は撮影した後に画像処理も時間がかかるため余計に発熱しやすい感じで発熱を抑えたいなら通常のバースト撮影の方がいいという感じです。
ちなみに室温が24度で湿度が50%の室内でグリップに固定した上でビデオ撮影のテストをしてみました。そもそも長時間撮影することが前提ではありませんが4K/120fpsは対策なしでは7分前後が限界。
4K/60fps撮影に関しては1時間ぴったりで発熱が原因で撮影が強制終了になったという感じです。これからの時期は外気温が高くなるためここまでの連続撮影時間は期待できないと思います。
ただ4K/120fps撮影はそもそも長時間撮影を想定していない可能性が高いこと。何よりデジカメでも真夏は発熱対策が必須になると思うので対策した上でどの程度なのか勝負所。
そして自分はゲームをやらないため実働にどれだけ違いがでるのか評価が難しいところですがゲームをやるって言っても自分のようにLINEポコポコのようなライトなゲームもあれば原神のように重いゲームもあり当たり前ですが求められるパフォーマンスが変わってきます。
どうしても発熱対策としてパフォーマンスを制限してベンチマークが低い部分が悪目立ちしていますがゲームエンハンサーで制御しちゃうのもあり。初期設定ではバランスモードとなっています。
ちなみに今までの記事で公開しているベンチマークスコアはバランス型で計測しておりトップスコアが84万点くらいで発熱する2回目以降で70万点以下になるという流れです。
一方でパフォーマンスを優先したパフォーマンスモードでベンチマークを3回連続で回してみました。
1回目は89万点とバランスモードと比較して約5万点高く2回目でも77万点と高めのスコアを獲得。結局3回目でも70万点をきることはありませんでしたが発熱はしやすく最高は43度という感じ。
ただ一方で1回あたりのベンチマークテストはそこまで落ちることはないですが消費電力は僅かに多い。発熱しやすいですがパフォーマンスの持続性はスコアだけでみると多少なりとも改善しています。
一方でそこまで重いゲームをやらないユーザ-にとってはゲームエンハンサーで省電力モードを選択するというのもありで同じくベンチマークを3回連続で回してみました。
最高スコアは81万点と一番控えめですが2回目に3回目と70万点をきることなく安定しています。また内部温度も40度がトリガーになっている印象でそれ以上になればクロックダウンしている印象。
ただ省電力モードとなっていますがベンチマークでみる限りは他のモードと省電力が変わらない。少なくとも今回のテスト結果をみる限りでは省電力モードにすると一番安定している印象を受けます。
ベンチマークが低い=ゲームがが快適に出来ないと考えている人が多いですが正しくもあり間違いでもある。少なくともsnapdragon865程度のパフォーマンス以上があればある程度快適とされている中ベンチマークスコアで見れば60万点もあれば十分です。
ベンチマークは一つの指標として大変参考になりますが今のハイエンドはオーバースペックなので逆にどの程度必要かで判断するべきだと思います。
カメラ。
またカメラにおいて気になったポイントを確認すると一つ目としてはVideography Proで4K/60fps撮影ができるようになりましたが何せ手ブレがしやすく対策なしでの運用は厳しい。
少なくとも4K/60fps撮影を楽しみたいならスタビライザー付きのジンバルは必須に感じます。仮に手持ちで出来るだけ高精細に撮影するなら4K/30fps撮影が限界にも感じます。
あとは発熱の部分と重複しますがSonyがクリエイターを意識してカメラを開発していると思います。ただXperia 1Ⅳのカメラはシネマを意識しているのかVLOGを意識しているのかがちょっと気になる。
VLOGであれば長時間撮影のニーズも高いため連続撮影時間は微妙。ただシネマを意識しているなら映画とかの撮影ってシーンごとの撮影なのでVLOGのように長尺で撮影しない。
なのでシネマライクな撮影を意識しているならまだ分かるという感じで現状では対策なしでの長時間撮影は厳しい。
またTwitterなどではズーム撮影時にぼやけるという現象を報告しているユーザーがおりこれは自分の手持ちでは確認できないことからも初期不良か不具合という感じだと思います。
上記の画像は125mmで撮影してみましたが顔にモザイクをかけているせいで分かりにくいですが解像感が足りないです。高照度の環境で撮影してもそう感じるのでは自分の手持ちに不具合が発生していない限りは個人的に実用性があるのは85mmまでに感じます。
また自分はカメラに疎いため何ともですが24mmから85mmの間がデジタルズームとちょっと画角差がありすぎなでちょっと使いにくい時も。一部個体はズーム倍率の変更で色味も変わるとしていますが手持ちで見れば色味は気にならない。
ただ85mmからズーム倍率をあげていくと画質の劣化が顕著なのでここはちょっと残念かも。
一方でBASICモードで撮影していると前モデルよりも高照度の環境ではHDRがより強化された印象。撮影した写真によってはSonyのデジカメに近い色味になることもありかなり楽しいです。
最大倍率ズームが控えめということもありますがやはりXperia 1Ⅳでも中距離までの撮影にフォーカスしている印象で5倍以上の撮影を楽しみたいなら他の機種の方がいいと思います。
まとめ
今回は1週間という短期間使った上でXperia 1Ⅳの気になったポイントについてまとめてみました。特に購入を躊躇しているユーザーはデメリットが気になると思うのでデメリットが多めです。
あとはデメリットがデメリットに感じるのか。どう捉えるかで購入するかどうか判断するべき。2週間以上使ってバッテリーの最適化が終了したら改めてレビューをしたいと思います。
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