先日にはSonyがXperia 1Ⅳなど今年の新型Xperiaを正式発表。なぜここまで発表時期がずれこんだのか不明ですが今年こそは安定的な供給に期待したい感じです。詳細は「Xperia 1ⅣとXperia 10Ⅳがついに正式発表。価格やスペックにデザインまとめ」をご参照下さい。
また先日にXperia 1Ⅳの実機レビューをしましたがSonyの拘りを強化しつつも使い勝手にフォーカスした歴代で最も安定したXperia 1シリーズに仕上がっています。詳細は「PR)Xperia 1Ⅳ 実機レビュー。使い勝手がより進化したXperia」をご参照下さい。
今回はようやく実機が揃ったのでXperia 1ⅣとXperia 5Ⅲの気になるポイントをざっくりと比較したいと思います。
結論。
同じdocomo版で見た場合Xperia 1Ⅳは約19万円に対してXperia 5Ⅲは約11万円と価格差が8万円。最初に結論を言ってしまえばほとんどの人はこの価格差8万円の価値を見出すことは難しいと思います。
逆に言えばXperia 1Ⅳの進化ポイントはそれだけ分かりにくく拘りが本当に強い人向けの印象です。ただその上で気になるポイントを確認していきたいと思います。
デザインの比較。
まず一つ目としてデザインから確認したいと思います。
Xperia 5Ⅲのサイドフレームは丸みを帯びたデザインに対してXperia 1Ⅳはフラットなデザイン。
好みの問題ですが自分はよりフラットになったXperia 1Ⅳのデザインがかなりのお気に入りなのでXperia 5Ⅲのこの丸みを帯びたサイドフレームはちょっとやぼったく感じてしまいます。
ちなみにXperia 5Ⅲのサイドフレームが丸みを帯びたデザインを採用している理由として一つ目としては手にフィットしやすくするため。そして2つ目が内部スペースの確保だと思われます。
またXperia 1ⅣはGoogle Assistantボタンが廃止されたことに加えXperia 5Ⅲ対比で縦幅あることからもスッキリした印象で一方でXperia 5Ⅲは側面がボタンだらけの印象です。
グリップをつけたい人や三脚に固定して使いたい人にとってXperia 5Ⅲはボタンが邪魔な感じです。
筐体サイズに関しては好みの問題でどちらが絶対ということはなく好きな方を選べばいいと思います。
Xperia 5Ⅲの横幅68mmは6.1インチを搭載した機種の中ではかなり持ちやすい機種ですがそれはXperia 1Ⅳにも言えることで6.5インチを搭載した機種の中でかなり持ちやすい。
一方でアスペクト比21:9を採用していることのデメリットとして横幅=文字の見やすさになります。一度に表示できる情報量が多いのがメリットですが横幅が狭いほどコンテンツは小さく表示。
そのため単純に横幅の違いからXperia 1Ⅳの方がコンテンツはより大きく表示されます。
今回Xperia 1Ⅳはアイスホワイトを選びましたが個人的にはXperia 5Ⅲのフロストシルバーが好き。
ただ今後Xperia 1Ⅳにシルバーが追加されるとの予測があるので今から非常に楽しみで仮に追加されたとしたら自分は持ちやす含めてXperia 1Ⅳの方が完全に好みになりますが多くのユーザーにとってXperia 1Ⅳはちょっと大きくXperia 5Ⅲの方がフィットしやすいと思います。
ディスプレイ比較。
次にディスプレイですが先ほどの話とも重複しますがまず文字の大きさを優先するかどうかです。一方でディスプレイの見やすさに関してはXperia 1Ⅳのディスプレイ輝度が改善されたため圧倒的にXperia 1Ⅳの方が見やすい印象を受けます。
まずXperia 1Ⅳを屋外で撮影した画像。
次にXperia 5Ⅲを撮影した画像。どちらの機種も手動で輝度をMAXにした状態です。
海外サイトのレビューを参考にすればディスプレイ輝度を手動調整する場合Xperia 5Ⅲは300nits程度に対してXperia 1Ⅳは900nits。どちらの機種もディスプレイ輝度を自動調節にしておくとそんなに明るいという印象を受けません。
ただ今回の画像だと分かりにくいですがXperia 1Ⅳは手動調節でもかなり明るめに表示ができるようになったことから印象が違います。
加えてXperia 1Ⅳの表示解像度は4Kに対応しており特に黒の表現力に違いを感じます。実際に実機などで確認して欲しいところですがちゃんと比較すれば違いははっきり分かります。
逆に違いが実機で分からないと思うのであれば単純にディスプレイに拘りがないことにもなるのでXperia 5Ⅲの表示解像度でも十分。また共通して120Hzのリフレッシュレートに対応。
Xperia 1Ⅲの時からそうですが従来は高精細はXperia 1で高リフレッシュレートはXperia 5。ただどちらも120Hz表示に対応してXperia 1Ⅳの方が高精細かつディスプレイが明るい。
さらにディスプレイサイズも大きいためXperia 1Ⅳの方が圧倒的に見やすいディスプレイに感じます。世代が違うため仕方ないですがディスプレイ輝度の違いだけでも見やすさの印象も大きく変わります。
ちなみに耐久性に関してはXperia 5ⅢはGorilla Glass 6に対してXperia 1ⅣはGorilla Glass Victusなので落下衝撃よりは引っ掻傷などに強いという感じです。
基礎スペックを比較。
そして基礎スペックに関してまず通信関連を確認するとXperia 1Ⅳはミリ波に対応しています。
Xperia 5Ⅲは非対応ですがこれはユーザーのライフスタイルによるので対応していることに越したことはありませんが必ず対応している必要は個人的にはないかなと思っています。
一方でXperia 1Ⅳはミリ波よりeSIMに対応したことの方がユーザビリティに繋がると思います。
Dual SIMとして使えるのもポイントですがSDカードスロットを使っているユーザーにとってはeSIMに対応したことからもDual SIM+SDカードスロットの状態で使えるのは魅力に感じます。
Dual SIMを使いたくて直販モデルを購入していた人にとってもキャリアモデルは魅力だと思います。ただeSIMに切り替える前に注意点や対応機種などはしっかり確認した方がいいと思います。
万が一があった場合にサポートしてくれない可能性もあります。
容量構成に関してはユーザー次第。SDカードスロットがあるとはいえストレージが多い方がいい人はXperia 1Ⅳの方が余裕があります。
発熱と電池持ち。
そして発熱と電池持ちを調べるためにベンチマークを3回連続で回してみました。
まずXperia 1Ⅳのテスト結果が上記の画像になります。
Xperia 1Ⅳは消費電力を抑えることで発熱を抑えた上で電池持ちの改善に努めており一方でXperia 5Ⅲはソフトで制御することで発熱を抑えつつも電池持ちが安定している感じ。
もちろん使い方次第の面もありますがベンチマークという同じ条件ではあまり変わらない印象。どちらの機種も内部温度にはかなり敏感な印象で40度を起点にクロックダウンしている印象を受けます。
また電池持ちに関しては後日バッテリーテストをしっかりやりたいと考えておりまたXperia 1Ⅳは現時点で最適化が終了していないため何ともなので海外サイトのバッテリーテストを参考にすると両方とも100。
なので同じ条件の使い方であれば電池持ちは同じです。Xperia 1Ⅳはバッテリー容量が増えたとはいえ燃費の悪い4Kという表示解像度に対応しながらも電池持ちが使い方次第では一緒。
となるとXperia 1Ⅳの電池持ちは脅威的に感じます。
ちなみに充電速度などは一緒ですがXperia 1Ⅳはワイヤレス充電に対応しているのに対してXperia 5Ⅲの非対応はちょっと面倒。
指紋認証の差。
そして生体認証は指紋で個体差に個人差もあると思いますがXperia 1Ⅳの方が良く感じる。何よりXperia 5Ⅲの場合はロック解除時のバイブが変に強く安っぽく感じるのが残念。
オーディオの差。
そして音量を50%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。
前モデル対比でほぼ進化がなかったXperia 5Ⅲに対してXperia 1IIからもXperia 1Ⅲからも着実と進化してているXperia 1Ⅳと比較すればXperia 1Ⅳの方が音量も大きく音質もいい。
また手持ちにあるWH-1000XM4で有線で聴き比べした場合でもXperia 1Ⅳの方がより音の輪郭がはっきりしている印象を受けオーディオでは大きな差があるように感じます。
またXperia 1Ⅳはスピーカーの搭載位置部分だけ共振がちょっと強くなった印象を受けますがXperia 5Ⅲのように全体的に共振する訳ではなく共振の感じ方には大きな差があると思います。
カメラの比較。
そして最後のカメラですが基本的な差としてはXperia 1Ⅳは全画角でのバースト撮影に対応。さらに動画においては16mmから最大375mmまでのシームレスズームに対応したことが特徴。
なのでカメラセンサーが進化して画質が大きく改善したとかナイトモードに対応したとかカメラ自体が大きく進化したというよりは使い勝手の方が進化したという感じです。
16mmで撮影。
まずXperia 5Ⅲで撮影。今回は基本BASICモードで撮影しています。
次にXperia 1Ⅳで撮影。
そしてXperia 5Ⅲで撮影。
次にXperia 1Ⅳで撮影。海外サイトを参考にすると超広角センサーは変更されているとしていますが今回のサンプル画像では違いがほとんど分からないです。
24mmで撮影。
次にXperia 5Ⅲで撮影。
そしてXperia 1Ⅳで撮影。
そしてXperia 5Ⅲで撮影。
次にXperia 1Ⅳで撮影。色味自体などはほとんど差を感じませんが、Xperia 1Ⅳの方がTOFセンサーを搭載していることも影響しているのか花びらの先端までしっかりと撮影できているのに対してXperia 5Ⅲはちょっとぼやけていることを確認。
本当に細かい部分ですがTOFセンサーによるフォーカス精度の差が出ている印象です。とはいえセンサー自体は一緒なのでその他の部分ではほとんど差がないように感じます。
70mmで撮影。
次にXperia 5Ⅲで撮影。今回はXperia 5Ⅲの仕様に合わせて撮影しており上記の画像は光学式ズームです。
次にXperia 1Ⅳで撮影。Xperia 1Ⅳの場合は24mmの画角をAI超解像ズームでズーム。そのため全体的に暗めで画質もちょっと悪く見えます。
次にXperia 5Ⅲで撮影。
そしてXperia 1Ⅳで撮影。やはりちょっとぼやけている感じに見えます。
105mmで撮影。
次にXperia 5Ⅲで撮影。
そしてXperia 1Ⅳで撮影。先ほどとは異なり今度はXperia 1Ⅳも光学ズームの範囲なので差がほとんどないように感じます。
次にXperia 5Ⅲで撮影。
そしてXperia 1Ⅳで撮影。巷では前モデル対比で望遠レンズが小型化されたことから画質が劣化していると叩かれていますが少なくとも今回のサンプルで確認する限りでは仕様の変更でデジタルズームで差があるものの同じ光学ズームではほとんど差を感じません。
また先日記事にもさせて頂きましたがファームウェアからXperia 1Ⅳの望遠レンズはむしろ大型化しており12MP相当にピクセルビニングしているという話もあり、これが正しければセンサーの半分程度しか使っていません。
何が正しいのか不明ですが一つ言えるのは今回望遠レンズが変更された理由は書き出し速度を優先するため。そして光学ズームの範囲であればほぼ差がないこと。
バースト撮影。
そしてXperia 5Ⅲでバースト撮影した画像。
そしてXperia 1Ⅳの新機能であるHDRでのバースト撮影をした画像。バースト撮影が好きな自分にとっては空などが白飛びしにくくなるのでいいですが連続で使うと発熱しやすいので注意が必要です。
また画像処理に時間がかかるため一度バースト撮影した後に保存されるまでインターバルの時間が必要なのも注意が必要。ただピンポイントでバースト撮影をしたいならかなりおすすめの機能です。
低照度撮影。
そして次に低照度の環境においてBASICモード/三脚に固定した上でサンプルを撮影してみました。まずはXperia 5Ⅲ/16mmで撮影。
次にXperia 1Ⅳ/16mmで撮影。僅かにXperia 5Ⅲの方が明るいでしょうか。
次にXperia 5Ⅲ/24mmで撮影。
次にXperia 1Ⅳ/24mmで撮影。画角がずれていてすみません。
次にXperia 5Ⅲ/70mmで撮影。
次にXperia 1Ⅳ/70mmで撮影。
そしてXperia 5Ⅲ/105mmで撮影。
次にXperia 1Ⅳ/105mmで撮影。タイマーをセットして撮影していますがそれでもXperia 1Ⅳの方がぶれた感じになっています。
最後にMモードでシャッタースピード30秒で撮影。
そしてXperia 1Ⅳでも同様に撮影しましたが設定は一緒なのに色味が全然違くてびっくりしました。今回の写真はISOを上げるのを忘れたのでかなり暗めです。
よくSonyはナイトモードの重要性を分かっていないと批判されることが多いですが現実をより忠実に撮影することに重きを置いていることから他のメーカーのナイトモードには否定的と言われています。
当たり前と言えば当たり前ですが暗いところで撮影すれば暗いままです。明るく補正されている時点で現実ではなくなります。ただオート撮影かつ24mmに関しては露光時間を長くして撮影する低照度撮影に対応。
他の機種でいうナイトモードに近い感じです。なので明るく撮影したいならマニュアルで撮影するか他の機種を使えって感じだと思います。
まとめ。
高精細かつかなり見やすくなったディスプレイに同程度の発熱に電池持ちと改善して安定性。さらに音質がより進化したオーディオに加え使い勝手の進化したカメラが特徴という感じ。
個人的には改善したスピーカーに見やすいディスプレイ。そしてeSIM対応によるDual SIM。
それにHDRのバースト撮影と満足度はかなり高いですが他のユーザーを納得させられるほどの理由ではないと思っており価格差8万円の差はちょっと大きすぎるかなという印象です。
これでXperia 1Ⅳの直販モデルがキャリアモデルよりも安くて価格差が少しでも減るなら分かる。ただキャリアモデルで比較した場合だと絶対的な拘りがない限りはXperia 5Ⅲがおすすめです。
Xperia 1Ⅳは簡単に言えば機材寄りでXperia 5Ⅲはスマホ寄りと考えた方がわかりやすいと思います。
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