デザインから推測できる1Ⅴとの違い。Xperia 5Ⅴは待つべき存在か

先日には香港版のXperia 1Ⅴを購入して開封レビューをしてみましたが、Xperiaが好きなユーザーにとっては堪らない一台になっていると思います。詳細は「Xperia 1Ⅴ 開封レビュー。ずっとこんなXperiaを待ってました」をご参照下さい。

またドコモオンラインショップにおいてXperia 5ⅣやXperia 10Ⅳの割引が期間限定で強化されており、最新機種に興味がないユーザーにとって非常にお買い得となっています。詳細は「5Ⅳが約2万円に10Ⅳが約8000円。オンラインショップ限定でXperiaが安い」をご参照ください。

今回は先日リークしたXperia 5Ⅴのデザインから改めてXperia 5Ⅴは待つべき存在なのか簡単にまとめたいと思います。

デザインの違い。

リークしたXperia 5ⅤのデザインからXperia 1Ⅴとの違いをざっくりと推測することが可能に。まず一つ目としてデザインですが今まで以上に差別化されており分かりやすくなったこと。

カラバリの違いはあれど今まではXperia 1を小型化させたのがXperia 5という感じでした。ただXperia 5Ⅴのデザインをみる限りぱっと見のデザインに加え質感も大きく異なる可能性。

Xperia 5ⅤはおそらくXperia 1Ⅳのデザインをベースとして小型化させた感じに見えます。

そのためXperia 1Ⅳで発生していた問題を踏襲している可能性がありコーティングが剥げる。

バックパネルを縁取りしてあることを確認できメリットとしてはバックパネルが落とした場合に直に当たりにくくなるため破損しにくくなる一方でデメリットとしては縁取りのコーティングが剥げやすくXperia 1Ⅳと同じであればサイドフレーム部分も剥げやすい可能性があります。

Xperia 5ⅣがXperia 1ⅢをベースにしたようなデザインだったのでXperia 5ⅤがXperia 1Ⅳをベースにしたデザインにするのは妥当な流れで個人的には特段驚きはありません。

ただデメリット部分も踏襲されているのであればケースはしっかりつけておいた方がいいかも。

一方でXperia 1Ⅴはサイドフレームにスリットが入っておりバックパネルは独自コーティングを採用。全体的にグリップ力を改善させることで本体の持ちやすさの改善に加え撮影時のユーザビリティの改善にも貢献しておりカメラとしての拘りを反映させるためのデザインを採用していることに。

ちなみにXperia 1ⅤではXperia 1Ⅳの時のようにバックパネルの縁取りはなくなっています。またサイドフレームにスリットが入ったことでコーティングが剥げにくくなっている印象を受けます。

もともとXperia 1シリーズが最上位モデル扱いでしたが今回では明確に区別化された感じ。デザインだけで見るとXperia 5ⅤはXperia 1ⅤではなくXperia 10Ⅴ寄りのデザインに変更。

カメラが明確に差別化。

次に2つ目としてカメラですが歴代の中で最もカメラが明確に区別化されている印象です。Xperia 5Ⅴのカメラセンサーの詳細は当たり前ですがデザインから確認することが出来ません。

ただ市場のニーズを踏まえると広角+望遠の可能性は考えにくく広角+補助センサーも考えにくい。そうなると広角+超広角で望遠センサーが廃止されたと考えるのが妥当に感じます。

一方で歴代Xperiaで見れば基本広角と超広角は同じセンサーを採用していることが多いこと。直近で見てもXperia 5Ⅳは60mmの実質ポートレート専用センサーとして採用していましたが広角と超広角は一緒であることを考えるとXperia 5Ⅴでもセンサーは一緒の可能性があります。

超広角はXperia 5Ⅳから変更がなく広角のみXperia 1Ⅴと同様にIMX888を搭載している可能性。広角が刷新されているのであれば高画素化によりピクセルビニングに加えてクロップすることで望遠レンズがなくても光学2倍程度ならどうにかなり最大ズーム倍率も8倍程度ならどうにかなる。

さらにIMX888に変更されればセンサーサイズが1.7倍大きくなるので内部スペースを逼迫する。そんでなくても内部スペースに余裕がないXperia 5シリーズが広角センサーの刷新で実質ポートレート専用センサーをカバー出来るのであれば廃止するのも妥当な流れに感じます。

ただ推測通りであれば広角は一緒なのでS-Cinetoneへの対応などは共通化されている可能性。少なくとも超広角から2倍程度まで撮影できる写真や動画などはほとんど一緒の可能性があります。

なのでそれ以上のズーム撮影をしたいのかしたくないのかで選びやすくなったと思います。

Xperia 1Ⅴも最大15.6倍と最大ズーム倍率が他社と比較して強いわけではありません。ただ光学可変ズームに対応しており3.5倍から5.2倍のズーム撮影をしたいかどうかだと思います。

個人的にはXperia 5Ⅳなどと比較すればマシだと思いますが他社と比較すると正直微妙。

ズーム撮影時にバースト撮影や動体の撮影をしたいなら別だと思いますが画質優先であればXperia以外の機種を選んだ方がいいと思っておりXperia 5Ⅴで望遠がなくなったとしてもそこまで悲観する必要はなく個人的には望遠よりも広角の刷新の方がよほど嬉しい感じです。

繰り返しになりますが何より中距離のズーム撮影するかしないかで選びやすくなったと思います。

基礎スペックはある程度共通化。

そして3つ目として基礎スペック部分ではある程度共通化してくる可能性が高いと思います。現時点で筐体サイズに関する情報がないため何ともですが内部スペースの問題からも望遠を廃止して広角を刷新しているのであればXperia 5Ⅳと筐体サイズは非常に近い可能性があります。

またカメラ占有スペースを上手く効率化してそれ以外はほとんど変更していないのであればバッテリー容量は5000mAhを継続採用して充電速度が僅かに改善してワイヤレス充電にも対応。

側面の指紋認証やIP68にイヤホンジャックや表裏型のSDカードスロットなども同じだと思う。

ただ推測するのが難しいのはSoCですが過去にXperia 1シリーズとXperia 5シリーズで異なるSoCを搭載したことがないので単純に考えればSnapdragon 8 Gen 2を搭載するかも。

認証情報からもDimensityを搭載したXperiaの存在が明らかにになっていますが仮にそれがXperia 5Ⅴであればカメラ周りはセンサーが一緒だとしても大幅に弱体化します。

基本DimensityはSnapdragonと比較するとISPが弱いのでカメラが弱いことが多いです。一方でXperia 1Ⅴと超広角と広角でセンサーが一緒で撮影体験を一緒にした上で撮れるものも同じにするとなればSnapdragon 8 Gen 2の画像処理性能もかなり重要になってきます。

なのでカメラセンサーが一緒という前提ならSnapdragon 8 Gen 2の可能性が高いと思います。

逆にSnapdragon 8 Gen 2以外のSoCを搭載するのであれば全体的なパフォーマンスはもちろんカメラ周りも例えセンサーが一緒でも差が出てくる可能性があることを念頭においておくのがいい。

あとはSnapdragon 8 Gen 2自体のコストが高い上にXperiaの出荷台数は限定的とはいえXperia 1ⅤとXperia 5Ⅴでそれぞれ別のSoCを仕入れるよりもSnapdragon 8 Gen 2をまとめて仕入れた方が規模の経済はまだなマシな可能性があり仮にそれぞれで仕入れるならよほど安いSoCを仕入れない限りあまり効果的とは言えないのではないかなと思います。

現時点でSoCの判断は出来ませんが個人的には同じSoCを搭載していると思っています。あと楽しみなのがスピーカーがどのような進化をみせてくれるのかかなり気になります。

価格差はそこまで変わらない。

最後に4つ目としてXperia 5ⅤとXperia 1Ⅴで価格差は前モデルと同程度だと思います。カメラセンサーの単価などは不明ですが望遠センサーをカットしたくらいで大して変わらない。

Xperiaの原価コストに関する情報はほとんどないため今回はGalaxy S23 Ultraを参考にするとベースモデルで$469程度だと推測されています。その上でカメラ関連の構成は14%程度と予測されているのでカメラに関するコストは$65前後に。

ちなみにGalaxy S23 Ultraはリアにカメラセンサーが4つにレーザーオートフォーカスにインカメラと全部で6つの搭載。センサーによってコストは異なると思いますが平均で見れば一つあたり$10程度という感じです。

もちろんメインカメラセンサーが一番高くてレーザーオートフォーカスなどが一番安い可能性。結局のところ望遠センサーを一つカットしたところで2000円いかない程度のコストカット。

むしろ為替の影響や世界的なインフレを考えると望遠センサーを1個カットした程度では値下げどころか価格の据え置きすら厳しい可能性があり値上げと考えるのが妥当に感じます。

なのでデュアルレンズになったところで安くなると考えるのはあまりにも安直すぎる感じです。ただデュアルレンズカメラになったのに値上がりしたと批判が発生する未来は見えます。

直販版で見ると発売当時のXperia 1ⅣとXperia 5Ⅳの価格差は約6万円という感じです。なのでXperia 1ⅤとXperia 5Ⅴでも同程度の価格差の可能性がありXperia 1Ⅴが20万円弱なのでXperia 5Ⅴは14万円弱の価格を覚悟しておくのが一番分かりやすいかなと思います。

ミドルレンジですら明確なスペックダウンをさせない限り価格の据え置きすら難しい状況なのでハイエンドモデルではよほどのことがない限り値下げなんてされないと思った方がいいです。

まとめ

今回はXperia 5Ⅴのデザインから改めてXperia 1Ⅴとの違いをざっくりとまとめてみました。個人的にはズーム性能に拘りがある人以外は待つ価値が十分にありなのかなと思います。

また多くのユーザーが求めていたXperia 5シリーズになっているのでどの程度売れるのか。

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