意外と大健闘。Xperia 1ⅣとXperia 5Ⅳはどちらがおすすめか結論が出た

Xperia 1Ⅳが国内で6月3日より発売されて早速購入したので先行レビューで試しきれなかった部分をレビューしてみました。詳細は「Xperia 1Ⅳ開封レビュー。結局発熱はちょっと不安が残る感じに」をご参照下さい。

また先日にSonyはXperia 5Ⅳを正式発表しており望遠レンズの変更はサプライズでしたがXperia 5Ⅲのデメリットをしっかり潰すなどいい感じの進化を遂げています。

詳細は「これは超待望の神機種が正式発表。Xperia 5Ⅳがめちゃくちゃ欲しい」をご参照下さい。さて今回は歴代モデルよりはっきりと差別化されたXperia 5ⅣとXperia 1Ⅳのどちらがおすすめ比較レビューをしたいと思います。

デザインを比較。

最初に結論を言ってしまえばよほど拘りがない限りXperia 5Ⅳの方がバランス的にも価格的にもおすすめしやすい印象でXperia 1Ⅳは本当に拘りがある人向けの製品という印象です。

第四世代にして明確な区別化が行われたとはいえ両機種で共通しているスペックが非常に多い印象で気になる部分を確認していきたいと思います。まずデザインに関して筐体サイズや重さに違いがあります。

サイズ感の違いはユーザーの好みで個人的にはXperia 1Ⅳは6.5インチのディスプレイを搭載した機種であることを考えれば十分に取り回しがしやすいですがXperia 5Ⅳには及ばないです。

サイズ感的に見れば多くのユーザーにとってXperia 5Ⅳの方が一般受けしやすいサイズ感だと思います。Xperia 5Ⅳから従来の丸みを帯びたデザインをやめサイドフレームがフラットで角ばった印象に。

そのためより似たデザインを採用していますが細部を確認すると地味に違うという印象です。

まずサイドフレームで見てもよりXperia 1Ⅳの方が角ばったというべきか段階を経て角ばっています。横幅の違いも影響していると思いますがXperia 1Ⅳの方が手にひっかかる感じはちょっと強め。

そしてバックパネルはようやく揃ってGorilla Glass Victusを採用して耐久性は共通化。ただXperia 1Ⅳは破損の原因に繋がっていた2.5Dガラスをやめ完全にフラットな形状に変更。

一方でXperia 5Ⅳは2.5Dガラスを採用しているためXperia 1ⅣよりXperia 1Ⅲに似ています。

自分の手持ちでの話になりますがXperia 1Ⅳはサイドフレームやバックパネルがよりフラットになったことが影響しているのかコーディングの問題なのか雑に扱っていませんが地味に剥げています。

仮に形状の問題があるとすればXperia 5Ⅳの方がまだ全体的に丸いので剥げにくいかもしれません。そして手持ちは同じホワイトですが色味は違う。なので共通のブラックやグリーンも色味が違うかも。

さらにフロスト加工を共通して採用していますがXperia 1Ⅳの方がより指紋が目立ちにくい印象。Xperia 5Ⅳも十分に目立たないですがXperia 1Ⅳと比較すると地味に目立つかなという印象です。

ぱっと見は非常に似ていますが細かい部分を確認すると地味に違いがある感じでここが分かれ目です。自分はスマホは出来るだけ大きい方が好きなのでXperia 1Ⅳですが剥げやすさがマイナスポイントです。

ディスプレイを確認。

次にディスプレイを確認したいと思います ディスプレイサイズの違いからもまずコンテンツの見え方。

両機種ともアスペクト比21:9を採用しているため横幅はかなりスリムになっています。

ただ単純にXperia 1Ⅳの方が横幅があるため結果表示されるコンテンツがより大きく一度に表示できる情報量も多いので単純に見やすさという部分ではXperia 1Ⅳの方が上です。

YouTubeを再生してみるともちろん再生するコンテンツにもよりますがXperia 1Ⅳは4Kに対応していることもあり特に黒の表現力がはっきりで結果映像により臨場感を感じます。

Xperia 5Ⅳは装着しているガラスフィルムの影響で映像全体が青みがかっているように見えますがXperia 1Ⅳと比較すると物足りなさを感じます。そして両機種とも大幅にディスプレイ輝度が改善。

ただ海外サイトのディスプレイテストを参考にすると手動調節の場合はほとんど差がありません。一方で自動調節の場合だと最大輝度はXperia 5Ⅳの方が上です。

屋内で比較してみるとXperia 5Ⅳが少し明るいかなという印象で屋外で使うことが多い人は少しでも明るい方がいいと思うのでXperia 5Ⅳだと思います。アスペクト比やリフレッシュレートは一緒で単純に見やすさを求めるならXperia 1Ⅳの方が上です。

ただ屋外で使うことが多いとなると筐体サイズも含めてXperia 5Ⅳの方が汎用性が高いです。ここはどちらをとるかはユーザー次第で自分は屋外で使う頻度が少ないのでXperia 1Ⅳの方がいい。

基礎スペックを確認。

そして基礎スペックを確認したいと思います。まず通信関連においてXperia 1Ⅳのみミリ波に対応。

少しずつミリ波のエリアも拡大しており駅や大型施設など人が多く集まる場所では拾いやすくなったけど人が集まるところにあまり行かない人はミリ波対応エリアがほぼない感じなので気にしなくていいと思います。

ちょっとややこしいのですがXperia 1Ⅳでもキャリアモデルはミリ波対応で直販モデルは非対応です。自分の生活スタイルや趣味などに合わせて決めるのが一番。

そして両機種ともSIMトレイは表裏型です。記事執筆時点でXperia 5Ⅳの国内版は正式発表されていませんがおそらくXperia 1Ⅳと同じく物理+eSIMのDual SIM構成だと思います。

これは今後登場する直販モデルにおいてもおそらく一緒。そして容量構成に関してXperia 1Ⅳの直販モデルはRAM16GBにROM512GBに対応しています。

Xperia 5Ⅳの直販モデルはおそらく256GBだと思うので長く使いたい人ほどパフォーマンスが落ちにくい大容量ストレージがあるモデルの方がいいかもしれません。OSはAndroid12を共通して搭載。

メジャーアップデートが2回にセキュリティが3年も共通で最新のアップデートはXperia 1Ⅳが優先です。そして搭載SoCは共通してSnapdragon 8 Gen 1を搭載。ベンチマークを3回連続で回してみました。

Xperia 5Ⅳは1回目のベンチマークが終了する前に1度アプリが落ちたため内部温度は高めです。ただその後の内部温度をみる限りだとほぼ変わらない感じで最高が43度。

ただスコアを見てみるとXperia 1Ⅳは1回目のスコアが高いけど内部温度が上がるにつれスコアを落として最低で63万点。一方でXperia 5Ⅳは最高スコアは及ばないものの3回目のスコアが69万点と頑張って維持しています。

またテスト計測のタイミングで外部温度も計測してみました。Xperia 1Ⅳは39.4度/40.2度/42.2度を記録。

Xperia 5Ⅳに関しては38.7度/40.8度/40.4度と今回のスコアと外部温度を見る限りではXperia 5Ⅳの方が放熱性能が優れており結果パフォーマンスも比較的安定しやすい印象を受けます。

ここ数日触った感じだとXperia 1Ⅳの方が内部温度が上がりやすく温度も下がりにくいという印象。

ただXperia 1Ⅳには別途購入が必要ですがXperia Streamがあるのでゲームをやる人には強いです。現時点で今後Xperia 5Ⅳ用がでてくるのは不明でゲームエンハンサーの機能は基本一緒で両機種ともゲームのライブストリーミング配信ができるからこそ専用アクセサリーがあるのは強みです。

一方でカメラに関してまたややこしいのですがXperia 1Ⅳの直販モデルは撮影持続モードに対応。キャリアモデルは今後アップデートで対応するか不明。また手持ちのXperia 5Ⅳの香港版が同様に対応。

撮影持続モードはBluetoothリモコンなどとペアリングしている状態で本体を直接手に持たないことが条件で本体の発熱をある程度無視して長時間撮影できるモード。

今回負荷が高い4K/120fps撮影をXperia 1Ⅳはグリップ+ミニ三脚でXperia 5Ⅳは純正シューティンググリップで比較してみました。

エアコンが効いた室内で両機種とも8分30分頃に発熱が原因で撮影が強制終了になりました。ただXperia 5Ⅳはそこから撮影持続モードに切り替えて撮影を続行しましたが20分経過しても問題なし。

外部温度は45度オーバーで本体が持てる感じの温度ではありませんでしたが撮影は継続できました。Xperia 5ⅣのキャリアモデルもおそらくXperia 1Ⅳと同様に潰される可能性が高いです。

なので直販モデルに期待するしかありませんがゲームにしろカメラにしろ長時間プレイをしたいなら別途アクセサリーの購入が必要とはいえXperia 1Ⅳの方がアドバンテージがあると思います。

そしてバッテリー容量に充電速度にワイヤレス充電対応は一緒。

電池持ちに関して海外サイトのバッテリーテストを参考にするとXperia 1Ⅳが100に対してXperia 5Ⅳは116なのでかなりの差。ただ負荷をかけるとどちらの機種も電池が減るのが早いです。

ただあまり負荷をかけるような使い方をしない場合は発熱のしにくさや電池持ちの良さからもXperia 5Ⅳの方が安定している印象です。ただ両機種とも発熱はかなりするので発熱が嫌な人は他の機種を選択した方がいいと思います。

生体認証は共通で指紋認証でXperia 1Ⅳの方がアップデートで修正されたことも影響しているのかロック解除から画面が開くまでのタイムラグが僅かにはない印象。また認証の際のフィードバックは同じ感じでちょっと独特です。

そして音量を50%に設定した上でスピーカーテストしてみましたが意外にもXperia 5Ⅳの方が音量が大きく音の輪郭もはっきりしている印象でかなり頑張っています。

また共振に関してどちらもありますが縦持ちの場合はXperia 5Ⅳの方が感じやすいですが横持ちの場合はそこまで差がない印象でsonyとしても横持ち前提でチューニングしているかもしれません。

カメラを確認。

そして最後にカメラを確認したいと思います。全画角でのバースト撮影や4K/120fps撮影にVideography Proやシームレスズームやカメラアプリを通してのライブストリーミングなども共通。

大きな違いとして望遠レンズでXperia 1Ⅳは85mm~125mmの光学ズームに対してXperia 5Ⅳは最大60mmでの光学ズームに対応。また最大ズーム倍率に関してXperia 5Ⅳは約半分の7.5倍に対応。

写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

16mmで撮影

まず最初にXperia 5Ⅳの16mmで撮影。

次にXperia 1Ⅳで撮影してみましたがXperia 1Ⅳの方が色味がよりはっきりしている印象。

次にXperia 5Ⅳで撮影。

そしてXperia 1Ⅳで撮影。全体的にXperia 1Ⅳの方が色が濃いですが影になっている部分は黒潰れしています。

24mmで撮影。

そしてXperia 5Ⅳで撮影。

次にXperia 1Ⅳで撮影してみましたが全体的に黒潰れしている感じ。白飛びの部分はほぼ一緒という印象です。

次にXperia 5Ⅳで撮影。

Xperia 1Ⅳで撮影した画像の方が全体的にくっきり撮影できていることを確認できます。とはいえTOFセンサーの有無による違いなのか不明です。

次にXperia 5Ⅳで撮影。

雲の流れが速かった日ということもあるのかXperia 1Ⅳで撮影した画像の方が明るい。少なくともここまで見るとXperia 1Ⅳの方が黒潰れがしやすい印象があり逆光など厳しい条件になればなるほど差が広がるかもしれません。

望遠で撮影。

次にXperia 5Ⅳで60mm(光学)で撮影。

そしてXperia 1Ⅳで60mm(デジタル)で撮影。やはりデジタルということもあるのかちょっとぼやけている感じ。

次にXperia 5Ⅳで85mm(デジタル)で撮影。

そしてXperia 1Ⅳで85mm(光学)で撮影。ほぼ画質に差がないように感じてしまいむしろXperia 5Ⅳの方が明るい。

次にXperia 5Ⅳで125mm(デジタル)で撮影。

そしてXperia 1Ⅳで125mm(光学)で撮影してみましたがこの倍率になってくるとXperia 1Ⅳの方がはっきりしている。

次にXperia 5Ⅳで最大ズーム倍率である7.5倍(デジタル)で撮影。

次にXperia 1Ⅳでも7.5倍(デジタル)で撮影しましたがこの倍率になるとXperia 5Ⅳのほうがちょっと綺麗に見えるのは気のせいでしょうか。そして今度は倍率は変えど画角が同じになるように撮影してみました。

まずXperia 5Ⅳで60mm(光学)で撮影。

そしてXperia 1Ⅳで60mm(デジタル)で撮影。Xperia 5Ⅳはちゃんと被写体にピンとが合っていないです。

次にXperia 5Ⅳで85mm(デジタル)で撮影。

そしてXperia 1Ⅳで85mm(光学)で撮影。Xperia 1Ⅳの方がより正確に認識できている。

そしてXperia 5Ⅳで125mm(デジタル)で撮影。

最後にXperia 1Ⅳで125mm(光学)で撮影しましたがよりXperia 1Ⅳの方がフォーカス精度が優秀でペリスコープありなしよりもTOFセンサーのありなしがズーム撮影時のフォーカスに影響している印象を受けます。

両機種とも望遠レンズは光学手ぶれ補正に対応していますがXperia 1Ⅳの方がより失敗の少ない写真を撮れると思います。そして次に低照度の環境において三脚/Photo ProのMモード/ISOはAutoでSSは8秒に設定。

また後半は三脚+低照度撮影で写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

低照度撮影。

まずXperia 5Ⅳで撮影。

次にXperia 1Ⅳで撮影してみましたが白飛びの感じは一緒で全体的に見ればXperia 5Ⅳの方が明るい。

次にXperia 5Ⅳで撮影。

今度は白飛びも抑えつつXperia 1Ⅳの方が全体的にあかるい印象です。

最後に三脚ありかつ「低照度撮影」でまずXperia 5Ⅳで撮影。

そしてXperia 1Ⅳで撮影しましたがXperia 5Ⅳの方が明るくオート撮影ならXperia 5Ⅳの方が僅かに明るく撮れることが多いのかもしれません。

まとめ。

今回はXperia 5ⅣとXperia 1Ⅳの比較レビューをしてみました。動画を見る人や中距離の撮影もしっかり楽しみたい人はペリスコープを搭載しているXperia 1Ⅳの方がいいです。

ただそれ以外のユーザーにとっては価格差含めてもXperia 5Ⅳの方が圧倒的におすすめしやすいです。

以前Xperia 5シリーズはXperia 1シリーズの小型版という感じで選びにくかったですが良くも悪くも今年の世代は差別化がしっかり出来ているので以前より選びやすくなった印象を受けます。

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